太陽光パネルを設置するからには、電気代の節約はもちろんですが、発電した分の売電でお得になりたいですよね。
でも、設置前だと使う電気分や天気にされてシミュレーション通りになるのか不安だと思います。
そこで、実際に5.5kwの太陽光パネルを設置した僕の家での売電額を紹介します。
売電額は他の家と比べても意味はないものですが、設置後にお得になるかどうかを考える判断材料の1つです。
シミュレーションが合っているのかなど、天気に左右されるリアルな実例を紹介するので、これから太陽光発電を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに我が家では、今のところシミュレーションよりも高く5.5kwの太陽光パネルで平均1万円以上になってます。
太陽光発電の売電額ってどれぐらい?
太陽光パネルを設置してからの売電額ですが、実際のところは全く同じ金額になる家はまずありません。
ただ、3つの基本情報から大まかなシミュレーションをして、ある程度の予測をたてる事はできます。
発電量や売電額を決める大きな要素は次の3つです。
発電量や売電額を決めるポイント
- 1kwあたりの売電価格の違い
- 設置しているパネルの違い
- 季節や地域での違い
初めから全部自分で知っておく必要はありませんが、契約前の段階では自分でも把握しておくようにしましょう。
設置会社からのシミュレーションだけじゃなく、太陽光パネルのメーカーサイトでも自分でシミュレーションできるので、そちらも一応やっておくとより分かりやすくなります。
設置時期での売電価格の違い
知っている人がほとんどだと思いますが、売電価格は年々下がってきています。
例えば、FIT(10年間の定額買取)の始まった時では1kw「48円」で、そこからすこしずつ下がってきて、2020年では「21円」と半額以下になりました。
ただ、今から太陽光発電を始めると損なのかというと、そうではなく、案外今から始めた方が最終的な収支では得だったりもします。
なので、単純に昔と比べた売電額だけで、設置するかどうかを決める必要はなかったりします。
設置する太陽光パネルでの違い
太陽光パネルには、各メーカーや商品によって、「熱に強い」や「曇りでも発電しやすい」といったような、それぞれの特長もあります。
なにより、載せる太陽光パネルの出力容量によって、当然ですが発電量も全然違ってきます。
屋根の形状や広さによって変わってくるので、これに関しては設置会社とやり取りした後でないと分からないと思います。
季節や地域での発電量の違い
日照時間の長くなる春夏と短くなる秋冬で、倍以上も発電量は変わってきます。
なので、売電額も平均でいくらなのかをみた方が家計の計算はしやすいと思います。
また、地域によっても日照時間は違い、太平洋岸の山梨県や静岡県、高知県では他よりも発電量が多いです。
あとは家の立地や屋根の形状によっては、影を作りやすかったりもするので、見積もりをもらう場合は事前調査もしてもらってください。
太陽光発電での実際の売電額は?
太陽光パネルのメーカーサイト(カナディアンソーラー)で、先ほどの3つの要素から予測されるシミュレーショングラフはこんな感じです。
上のシミュレーショングラフのように、温度や日照時間の関係で3~8月が発電する電気量も多く、太陽光発電による売電額も大きくなります。
特に5月は発電量も1番多くて、しかもエアコンもまだ使用しない時期なので、売電額もかなり期待大です
とは言え、実際には天気や気温で何かと変わってくるので、あくまで目安にしておきましょう。
月々の売電額
実際の月々の売電額ですが、僕の家ではこんな感じです。
実際の売電額
売電月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売電額 | 9,008円 | 6,103円 | 6,751円 | 7,924円 | 12,634円 | 15,945円 | 16,375円 | 13,731円 | 10,937円 | 15,663円 | 10,732円 | 10,195円 |
平均してみると、月1万円以上あり、年間で13万6千円ほどの売電額となります。
我が家で言うと、今のところはシミュレーションよりも発電量はやや少ないですが、売電量はやや多い感じです。
ちなみに詳細な月々のデータは下の写真の通り。(写真が続きます)
改めてみると、発電量については結構シミュレーションに近いですね。
ここで実際のデータを紹介することで、言いたいことは何かというと、シミュレーションは結構信用できるという事です。
例年より雨が続く日が多かったものの、発電量はそこまで変わらなかったので、シミュレーションも少し低めの数字で出しているかも知れません。
自分のデータをだしておきながらですが、ブログとかTwitterでは自宅に合ったデータは、まず見つかりません。
個人的には、悩むのは見積もりをもらった後で十分だと思います。
まず、そのためには自宅の屋根の状況を知る事が重要です。
売電で家計をお得にするにはシミュレーションが大事
5.5kwの太陽光パネルを設置した場合、僕の家だと先ほど紹介したように年間12万円以上の売電額が入ってくる計算になります。
単純に売電額だけをみると喜んでしまいがちですが、実際には設置費用もあるので、しっかりとシミュレーションしておかないと、実はお得になっていない場合があります。
例えば、太陽光発電を家庭で使える電気に換えるパワコン(パワーコンディショナ)は、10~15年ほどで寿命がくるので交換費用を20万円ほど別で考える必要があります。
実際に太陽光発電を始める前に、太陽光パネルの機能と価格のバランスをじっくりと考えて、ちゃんとお得になる会社で設置を依頼しましょう。
僕の場合は、一括見積もりサイトから何社かの見積もりやシミュレーションをしてもらい、将来的にパワコンの交換を入れても10年後には数十万の節約ができているように考えました。
10年後の状況によっては、蓄電池の追加などもあるので、そのあたりも先にある程度は意識しておきましょう。