太陽光発電のしくみ

太陽光パネルの0円設置は損?自分で設置した方が節約効果は高い

太陽光パネルの0円設置はそんなにお得じゃない!

太陽光発電に興味はあるけど、「初期費用がかかるのがちょっと…」と感じている人は多いと思います。

そんな時に「初期費用無料で0円設置できる」プランがあると気になっちゃいますよね。

ただ、0円設置の太陽光発電は、自分で設置した方場合と比べてお得じゃない可能性が高いです。

かえるくん
初めにかかる費用が減る代わりに太陽光発電で得られるものも減ってしまうんだよ。
費用がかからないとお得だと思ってしまうけど、実際はそうでもないんだね。
うさぎちゃん

今回は、僕自身も一度は気になった「太陽光パネルの0円設置」について紹介します。

太陽光パネルの0円設置のしくみ

まずは太陽光パネルを初期費用0円で設置できるしくみについて、説明していきます。

基本的に0円設置の場合は、初めの10年間は自分の所有物ではなく、契約した会社のものということが多いです。

初期費用がかからない設置方法には、基本的に3つのタイプがあります。

初期費用0円設置の3タイプ

  • 電力割引
  • リース
  • 屋根貸し

それぞれ支払い方法などが全く別のタイプになるので、発電した電気の使い道も様々です。

期間や細かい条件はいろいろとありますが、自分に合ったものがあれば、一度検討してみるのもいいと思います。

電力割引

太陽光パネルの設置費用はすべて0円で、その代わりに売電額はすべて設置会社の収入となるタイプ

0円設置としては、広告などで1番よくみるタイプになります。

設置してのメリットは、太陽光発電からの使用電気分が通常よりも10~20%安い価格で購入できる部分です。

10年間の契約以降は、太陽光パネルも発電した電気もすべて所有権は自分のものになります。

契約期間中は、お昼に電気をよく使う家だとお得になることもありますが、お昼に電気をほとんど使ってない家だとお得さは全くないです。

かえるくん
元々の電気会社との契約によっては、お昼の電気代も変わらないこともあるんだよ。
今の電気代の料金体系や使用量の確認が必須だね。
うさぎちゃん

契約内容によっては損することもあるので、しっかり元の料金と比較しておきましょう

リース

月々のリース料を支払って、太陽光パネルを設置するタイプになります。

月々の費用としては、

  • 支払い期間の終了後に譲渡される場合:ローンよりも高い
  • 支払い期間の終了後に再リースがある場合:ローンよりも安い

ということが多いようです。

最近ではリース満了後に自分のものになる方がほとんどで、大体のリース料は月々2000円/kWぐらいになります。

自宅に設置する太陽光パネルの平均が4~5kWなので、かかる費用は月々8000円~1万円ほどです。

かえるくん
基本的にはローンでの支払いとほとんど変わらないんだよ。
ローンの審査が通らない場合に利用したいね。
うさぎちゃん

なんというか、「初期費用(10年間のリース)かかっとるやないかい!」と思ってます。

普通にローンで設置した方が安くなるので、個人的にはおすすめできないです。

屋根貸し

屋根貸しは、企業に太陽光パネルの設置場所を提供するタイプになります。

余った土地を駐車場として貸し出すのに似ていますね。

個人的には初期費用0円の中では1番おすすめです。

太陽光パネルを設置しておけば、天気に関係なく年間数万円の収入があるので、収入は少ないものの基本的には損することがありません。

ただ、集合住宅などの広い建物でないとダメという会社もあり、契約が難しいかもしれないです。

また、収入は他と比べて年間で1万円ぐらいだったりで、安定してる代わりにかなり少なめ…

リスクが抑えて、太陽光パネルで安定した収入を得たい場合に、屋根貸しはありだと思います。

0円設置のメリット・デメリット

初期費用なしの0円設置のしくみは、先ほど紹介した通りです。

では、0円で太陽光パネルを設置した場合のメリットやデメリットは何なのか?

それを下記にて紹介します。

メリット

メリットについては、初期費用がかからないで太陽光発電を始められることです。

そのため、次のようなことがメリットだと考えられます。

0円設置のメリット

  • 初期費用が無料
  • 非常時にも発電した電気が使える(屋根貸し以外)
  • 電気代の節約などの収入がある
  • 10年後には太陽光パネルが自分のものになる(屋根貸し以外)

0円設置ならではのメリットとしては、「初期費用が無料」・「10年後に0円で太陽光パネルが手に入る」という部分になります。

デメリット

0円設置でのデメリットは、次の通り。

初期費用というリスクが減るかわりに、収益や後の保証が少ないという部分があります。

0円設置のデメリット

  • 自分で設置する場合と比べてお得さが少ない
  • メンテナンス保証の期間が短い
  • 契約終了後はとくに保証がない

リースだとローンよりも高くなり、他のタイプだとFITでの恩恵が一切ないので、電気代の節約をメインに考える場合には向かないのがデメリットですね。

自分で設置した方がお得

いろいろと紹介してみましたが、1番言いたいのは「自分で設置した方がお得」だということです。

先ほどの0円設置でのしくみで10年間の比較してみると、僕の家だと大体下記のような感じになります。

※0円設置のサイトをいくつかみての比較なので、実際には条件によって内容も変わってきます。

 自分で設置電力割引リース屋根貸し
売電収入ありなしありなし
昼間の電気代晴れた日だと0円も晴れた日だと割引あり晴れた日だと0円も変わりなし
月々の支払いありなしありなし
保証期間10年~15年10年10年10年
メンテナンス対応10~20年10年10年10年
安定した定期収入なしなしなしあり
年間の収支目安約10万円プラス約3~4万円プラス約6~7万円プラス約1~2万円プラス

上記のように、初期費用無料の0円設置も収支はプラスになる可能性は高いです。

ただ、上の図をみてもわかるように、どう考えても自分で設置した方がお得になってきます。

高い業者で頼むと上記の0円設置の方がプラスになることもありますが、0円設置を謳っている会社も正直ピンキリです。

だからこそ、お得になりやすい自分で設置することの方が、個人的にもおすすめとなってきます。

かえるくん
大体15年ほどでパワコンの交換時期がくるので、0円設置だとほとんどプラス分がなくなってくるよ。
10年後以降にかかる費用のことも考えておくのが重要だね。
うさぎちゃん

ちなみに、どちらかというと僕は0円設置否定派ですが、絶対にやめた方がいいとは思っているわけではないです。

例えば、少なくても安定した収入が欲しいという場合は、屋根貸しの方が向いているかもしれません。

契約・シミュレーションを比較してみて、納得できた場合に契約をするようにしましょう。

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